今年の景気はどうなの?
テレビに出てくる財界のえらーい人は、
「上半期は良い」とか勝手な未来予想。
ほんまか?
お給料上がるんやろうな。
たのむで平成最後の昇給。
ボーナスたくさんください。
平成最後のボーナスは並で終わりました。
お金だけが幸せではないけれど、
お金はたくさんほしいんだもの。
お金があれば何でもできる。
お金があれば・・・・。
というわけで、収入と健康に関する研究の紹介です。
収入が高いと心臓病や脳卒中になる割合が少ないということは以前から言われていること。
では、収入の変動と心臓病や脳卒中は関係があるのでしょうか。
ずっと働いていたらドンドン収入があがって行ったり、
終身雇用でずっとある程度の収入が保証されていたり、
そんな時代は終わりました。
ちーーーん。
紹介するのはアメリカで行われた研究です。
リーマンショックより前ですね。
1990年に23-35歳の白人と黒人3937人を2005年まで追跡調査しました。
調べたのは、
収入の変動
収入の落ち込み
そして心臓病、脳卒中の発症および死亡
です。
それらの関係を調べました。
収入の落ち込み・・・・
嫌な響きだ。
「死亡」とは論文にAll cause mortalityとありますので、
「全ての原因での死亡」です。
心臓病、脳卒中、事故、自殺・・・すべて含みます。
「自殺」は「収入の落ち込み」と特に関係しそう。
「収入の変動」とは、収入が高くなったり、低くなったり。
各自の収入平均と標準偏差から変動度合いを調べ、
「変動の少ない人」「変動がまあまあある人」「変動が多い人」の3段階に分けています。
それぞれに大体同じ人数が振り分けられました。
「収入の落ち込み」とは、収入が低くなることです。
前回調査よりも25%低くなったり、全体平均よりも低くなったりする回数を数え、
「0回」「1回」「2回以上」に分類しました。
これは0回の人が最も多かった。
では、収入の変動や落ち込みと心臓病や脳卒中発症の関連は・・・・。
収入の変動が激しい人は、収入の変動が少ない人に比べて・・・
脳卒中や心臓になる危険は、2.07倍
全ての原因での死亡の危険は、1.78倍
収入の落ち込みが2回以上の人は、0回の人と比べて・・・
脳卒中や心臓病になる危険は、2.54倍
全ての原因での死亡の危険は、1.92倍
この結果は、年齢、性別、人種などで調整しても大きく変わりませんでした。
収入の変動がある人や落ち込みがあった人は、
変動が少ない人に比べて
約2倍心血管疾患にかかるリスクがあることがわかったのです。
この関係は「収入の大きさ」とは関係ありません。
自営業やフリーター、投資家など収入に変動や落ち込みがある人は特に健康リスクが高いかもしれませんね。
今後、リーマンショック以上の経済危機が来るとか来ないとか。
だれもが収入の変動と落ち込みのリスクはあるのです・・・。
東京おりむぴっくと大阪万博に期待しましょう。
引用はCirculationという雑誌の最新論文から。
全文pdfのダウンロードができます。
素敵❤
https://www.ahajournals.org/doi/10.1161/CIRCULATIONAHA.118.035521
心臓病や脳卒中の論文紹介
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