愛する娘も4歳になりました。
だいぶ抱っこも重たくなりましたが、
抱っこをせがまれたら、やっぱり抱っこしてしまう。
甘えてくれるうちは・・・と思ってついつい甘やかしてしまいます・・。
ところで、子どものいる人はもちろん自分の子どもを抱っこすることがあるでしょう。
または家族やお友達の子どもを抱っこすることもあるかもしれません。
赤ちゃんを抱っこする時、どちらの手で抱えますか?
両手で抱えるとは思うのですが、どちらの腕により赤ちゃんの体重がかかっているでしょう?
実は、この赤ちゃんを抱く側は多くの人に共通しているのです。
赤ちゃんを抱く側がどちらか、またなぜそうなるのかを検証した研究を紹介します。
赤ちゃんを抱くのはどっち??
研究はドイツで行われました。
研究はメタアナリシスと言ういくつかの先行研究の結果をまとめる手法で行われています。
実は同様の研究は1960年代から報告されており、
赤ちゃんを抱くのは多くが左側なのです。
この研究で調べた結果でも66-72%が左側に抱くと報告されています。
しかし、その割合は利き手や性別によって異なっていたのです。
例えば、右利きの人は74%が左側に抱きます。
しかし左利きの人が左側に抱くのは61%でした。
そして、女性は73%が左側に抱き、
男性は64%が左側に抱きます。
利き手と抱く側の割合、性別と抱く側の割合が同じようになりました。
実際、左利きの人は女性よりも男性が多いので、抱く側の左右は利き手によって決まるのかもしれません。
さて、多くの人が左抱きだというこの研究の結果。
なぜ左抱きなのでしょうか。
左抱きが多い。
しかも右利き、女性に左抱きが多い。
この結果の理由として考えられることが2つ挙げられていました。
ひとつは「右手が使いやすい」という理由です。
赤ちゃんを抱っこしている時は、ただ抱っこをしている(寝かせている)という場合も多いですが、
抱っこをしながら赤ちゃんのお世話をすることが多いです。
特にミルクをあげたりすることが多いのではないでしょうか。
私も良くやりました。
ミルクを飲ませて幸せそうな子どもの顔を見るのって、親にとっても至福の時間ですよね。
そうやって何かお世話をする時に、利き手の右手があいているという事は重要なことです。
男女で左抱きの差があったのは、育児を積極的に行う男性の割合が影響しているかもしれませんね。
さて、もう一つの理由です。
それは脳が関わっています。
左に抱くという事は、右脳に視覚などの情報が入ってきます。
そして、
感情を司るのが右脳です。
言語的な発信力のない赤ちゃんの状態を察知するには、
右脳をしっかり働かせて感情を認識する必要があります。
中には右脳と左脳の機能が逆の人もいますが、右利きよりも左利きで多いです。
(右利きで右脳左脳が逆な人はほとんどいない)
それが、利き手による抱く側の割合の違いに表れているのかもしれませんね。
赤ちゃんの感情を理解できるように、自然と左抱きになっているのだとしたら、
とても神秘的なことですね。
娘を観察してみても、ぬいぐるみのお世話をする時は左側に抱っこしている・・・。
人間ってすごいですね。
(娘はご飯も書くのも両手を使うので利き手がどちらかはわかりません)
この研究は今後、遺伝子レベルで解析する必要があると締めくくられています。
楽しみですけど、遺伝子レベルで解明されたくないような・・・。
出典は、Neuroscience & Biobehavioral Reviewsという雑誌からです。