お肉にチーズ、バターに卵に牛乳。
そしてチョコレート。
全部大好き。
夏やし、ガッツリお腹いっぱい食べたいなぁ。
でも・・・・
コレステロールのことを気にすると・・・・。
と思いません?
そろそろコロナ騒動で延期になっていた健康診断もあるし。
と考えているとスバラシイ論文がありました。
お肉やバターやチョコレートは本当に心臓病を引き起こすのか??
乳製品やチョコレート、お肉などを摂りすぎると脂肪分特に飽和脂肪酸が多く、
LDLコレステロール値(悪玉コレステロール)を上昇させ、心臓病や脳卒中、糖尿病などを引き起こすと考えられています。
アメリカでは、それらの飽和脂肪酸を含む食品を、1日の摂取カロリーの10%未満にするように推奨されています。
アメリカでは心臓病で亡くなる人や健康を害する人が非常に多いので、
飽和脂肪酸の摂取量を減らして心臓病を減らそうというのです。
ところがここ数年、飽和脂肪酸=悪という考え方に異論が噴出しています。
この記事で紹介する論文もその一つです。
なお、この論文はレビュー論文(総説論文)であり、原著論文ではありません。
論文によると、
近年行われたシステマティックレビューやメタアナリシスの研究の多くで、
飽和脂肪酸の摂取量と、心臓病や死亡率などとの関係がないことが明らかになってきています。
そればかりか、脳卒中や心臓病に対して身体を保護するような役割もありそうだと言っています。
飽和脂肪酸を多く含む食事が、LDLコレステロールを上昇させるのは確かなようです。
しかし、LDLコレステロールでも、
小さな粒子で密度の高いsmall dense LDLコレステロールと、
粒子が大きくて密度の小さいLarge dense LDLコレステロール
があります。
お肉やチーズやチョコレートなどの食品は、
粒子が大きいLarge dense LDLコレステロールを増加させます。
この、Large dense LDLコレステロールは、
心臓病や糖尿病の発症とほとんど関係がないようです。
ということで、
「飽和脂肪酸を多く含む食品を摂るのを減らしましょう」ということに科学的な根拠はほとんどないと言えます。
お肉も乳製品も、チョコレートも、
本当においしいです。
毎日でも食べたい。
でも健康には・・・・
と思っていましたが、この論文の話からするとそこまで気にしなくても良いかもしれません。
そういえば、瀬戸内寂聴さんもお肉たくさん食べるっていうし・・。
気をつけなければいけないのは、
ここでいう「お肉」とは非加工肉のことで、
ソーセージやハムのような加工肉は含みません。
そして「チョコレート」とは「ダークチョコレート」のことで、
甘い甘いミルクチョコレートなどは含みません。
もちろんこの研究はLDLコレステロールや飽和脂肪酸と病気という観点から述べた論文なので、他の視点で見ればお肉やチョコレートや卵もたくさん健康を害する要因があるかもしれませんが・・。
さて、チョコレートを食べよう。
引用元(まだin pressです)
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0735109720356874?via%3Dihub