「今日、保育園でとっても嫌なことがあったんだ」
4歳の娘を保育園に迎えに行き、家に帰るなりそんなことを言います。
帰り道では元気でした。
いったいどうしたというのでしょう。
0歳のまだ歩けない時から保育園に行きはじめ、
友達もたくさんいて、先生もみんな娘のことは知っています。
1歳児クラスや2歳児クラスにいたときは、友達と遊んだと言っても間に先生が入っていたり、たまたま同じことをして遊んだだけだったり。
しかし、今年に入って年少クラスになり、
仲の良い友達もでき、先生の仲介がなくても友達同士で遊ぶことも多くなってきました。
それと同時に、どんどん個性がでてくるのもこの2歳から4歳の時。
この本は1歳半のあるあるが詰まっていてとても面白いのですが、
まだ1歳や2歳の時はこの本のようにみんなが同じような行動をしていたのが、
今はそれぞれ全く違います。
The個性。
3-4歳児のクラスでは、子どもなりにいろいろな社会が築きあげられていることでしょう。
平成末期に生まれた令和の時代を生きる世代の子たちの社会。
昭和末期に生まれた私にはわかるはずもありません。
保育園に3年以上通っている娘。
明確に「嫌なことがあった」と訴えてきたのは初めてでした。
「ねぇぱぱ、今日、保育園でとっても嫌なことがあったんだ」
友達とのトラブルかな?
そういう年になったのか。成長したなぁ。
でも大体のことは話を聞いてやることしかできないよ。
と多少心配しながら、
「どないしたん?」
と聞きます。
さて、何がくるか?
友達と喧嘩した?
友達にかみつかれた?
友達に嫌なことを言われた?
先生に怒られた??
なんや??
私の質問に対して、おもむろに保育園のカバンを開ける娘。
おっ・・・これは・・・・
最近、絵や工作が大好きな娘。
自分の描いた絵を友達に破られたりしたのかな?
作ったものを壊されたか??
身構える私。
そして・・・娘が出してきたのは、
出席ノート。
なになに???
先生からのお便り???
さらに身構える私。
ほら!!
娘が見せてきたページがこちら。
ん????
私にははじめ何のこと分かりませんでした。
とくにお便りもありません。
この出席ノート、
毎日帰りの会の時に、先生のところに行って自分の好きなシールをもらって、ノートのその日のところに貼り、自分のカバンにしまうというのが日課になっているようです。
「ほらみて、最後の日に先生が違うのを貼っちゃったんだよぅ・・・」
え????
どういうこと????
もう一度出席ノートを見てみます。
あっ・・・!!!!
確かに!!
ずっとアンパンマンの同じシールが貼ってあるけど、
31日だけ「かきくけこちゃん」なる謎のキャラクター。
なるほど・・・・。
かきくけこちゃん・・・って誰???
1ページをアンパンマンで揃えたかったのに、
最後の最後でアンパンマンじゃないのを先生が貼ってしまったらしい。
しかも、かきくけこちゃんなる子どもにあまり人気のなさそうな地味キャラ。
それが嫌だったのね。
ちょっと拍子抜けしたのもあり、「とっても嫌なこと」という表現や「かきくけこちゃん」の何とも言えない顔など面白すぎて大爆笑してしまいました。
しかし娘にとっては大ごと(笑ってたけど)。
悔しい気持ちを受け止めつつ、
どうしてもかきくけこちゃんの顔と娘の顔を見ると笑いが止まらず・・・。
せめてドキンちゃんとかだったらまだ許せたのにね。
どうやら10月31日はハロウィンのイベントで遅くなって、
全員のノートのシールを先生が貼ってみんなに返したらしい。
だから、その日は多分みんなかきくけこちゃんだわ。
かきくけこちゃんシール余っているやろうし。
10月31日の出席ノートには秋の要素はあれどハロウィン要素はなし。
ちなにみ10月22日のダダンダンは受診のため早退した日で、
それも先生が貼ってくれたのだけど、自己都合の早退であり、かつダダンダンという有名人気キャラなので許せるらしい。
しかし、31日のかきくけこちゃんだけは許せないらしく、
その想いを妻にも言っており、
私たちも面白かったので、どの先生が貼ってくれたの?
と被害者の証言を聞いたうえで、翌日被疑者に聞いてみました。
「あぁ~~!!ごめ~~ん!!全然気づかなかったぁ~!!!」
と妻と先生と娘で大笑いしてこの件は終了しました。
初「保育園であった嫌なこと」事件は、
アンパンマンコンプリートができなかった娘の悔しい思いはありましたが、
家族での大笑いしたひと時と、
かきくけこちゃんという新キャラを知るきっかけになりました。
何にせよ、忙しい中こどもたちの主体性を大切にしてくれる先生方にはいつも感謝です。
ちなみに・・娘の9月の出席ノートはこちら。
ジャムおじさんばっかり・・・・。
こだわりが・・・。