脳卒中、心臓病、糖尿病などを生活習慣病といいます。
生活習慣がそれらの病気の原因になるからです。
その生活習慣の中でも「運動不足」に注目しているのがこの論文(レビュー論文)。
(※レビュー論文というのはいくつかの論文をまとめたものです)
実際、「運動不足」に関する研究は腐るほどあります。
この論文で注目しているのは「座っている時間」です。
「私は毎日30分走っているから大丈夫」
「私は毎週テニスサークルで汗を流しているから大丈夫」…
いやいやいや、、
そうとも限らないらしいですよ。
この論文の中で言われているのが、どれだけ運動をしているかは関係なく、
座っている(活動していない)時間が長いほど心臓病や糖尿病になりやすいらしいです。
具体的には、
1日にテレビを見る時間が2時間を超える人は、そうでない人に比べて、
心臓病の発症する可能性が2.4倍
糖尿病が進行する可能性が1.2倍
高くなるとのこと。。
「座っている時間」とは、睡眠時間と活動時間を除く時間です。
テレビを見ている時間、起きているが横になっている時間、コンピューターに向かう時間、読書の時間…
すべてを含みます。
座っている間に何をするかによっても違う結果になる可能性があり、
まだこれから研究がすすめられていきそうです。
引用元論文
Young, Deborah Rohm, et al. “Sedentary Behavior and Cardiovascular Morbidity and Mortality.” Circulation (2016): CIR-0000000000000440.