骨密度が低い人が避けるべきヨガのポーズ

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健康ブームで大人気のヨガ

 

運動にはいろんな種類があって、どんな運動でもある程度健康への効果はあります。

 

その中でも私が良いと思っているのは、

ヨガダンス

 

普段使わない深層の筋肉を使えるのって良いですよね。

楽しいし。

 

実際にヨガもダンスもいろんな効果が実証されています。

そして健康ブームに乗り大人気の運動種目。

外国ではセレブがやっているイメージですが、

日本では若い人から高齢者までヨガ人口が右肩上がり。

 

しかし・・・

普段やらない姿勢になってそれをキープするヨガ。

変なところに力が入り、変なところが痛くなる

 

特にパワーヨガなんかやった次の日には、

いつも痛くないところが痛くて、そのせいで変な姿勢になって、

一日痛みを回避する姿勢で過ごした結果、

当初の目的が何やったんか全く忘れるという状況に陥ります。

 

さて、ヨガは本当に大丈夫なのか?

と言うのがこの記事で紹介する論文です。

 

正確に言うと、骨粗鬆症や骨量が減っている人が避けるべきヨガのポーズは??

というのが研究の主題です。

健常な人がヨガをやるのはほとんど問題ないと思われます。

 

ヨガで怪我をするのか?

 

研究はアメリカのMayo Clinic(メイヨークリニック)で行われました。

Mayo Clinicというのはアメリカのミネソタ州にある立派な病院です。

その病院が発行している医学誌Mayo Clinic Proceedingsがこの記事の研究の引用元ですが、

インパクトファクターが6以上あるという衝撃。

 

2006年から2018年までの医学的記録から、ヨガに関連した受傷歴を調べ、

1.軟部組織(筋肉など)の損傷

2.骨以外の関節の障害(変形性関節症、神経根症など)

3.骨の障害(骨折、脊柱の変形など)

の3グループに分類しました。

 

89例のヨガに関連した受傷歴がありました。

平均年齢は58歳、90%が女性でした。

 

受傷歴の内訳では、

軟部組織の損傷のうち「筋肉の痛み」は74%の人に認められ、

関節の障害のうち「変形性関節症」は50%の人、

骨の障害のうち「骨折」も15%程度の人に認められました。

 

ヨガに関連した怪我というのはそれほど多くないが、

関節症や骨折、変形などを起こし重症の障害を負っている人もいるということがわかります。

 

受傷した人は50歳代以降の女性がほとんどなので、

閉経後に骨密度が減少している人のリスクが高いと思われます。

女性ホルモンのエストロゲンの分泌が減ると骨密度が減っていきます。

 

骨密度の低い人が避けるべきヨガのポーズは?

 

では、どんなヨガのポーズで受傷することが多かったのでしょうか。

 

結論から言うと、身体を曲げすぎるか、身体を伸ばしすぎるポーズです。

 

そりゃそうやろ。

 

と言う結果ですが、

具体的に受傷が多かったポーズを紹介します。

論文から画像をお借りしています。

画像の引用元

https://www.mayoclinicproceedings.org/article/S0025-6196(18)30940-6/fulltext

 

最も受傷者が多かったポーズは、

B:橋のポーズ(セツバンダーサナ)

そしてその次が、

D:座位の前屈ポーズ(パスチモッターナーサナ)

そして3番手が、

H:三日月のポーズ(アンジェネーヤーサナ)

4番手までいっときましょう。

E:鋤のポーズ(ハラーサナ)

 

どれもこれもヨガでは一般的で初心者向けのポーズですね。

もっと上級者向けのポーズではもっと危険なものもあるかもしれません。

 

日本では中高年から始められることの多いヨガ。

女性に大人気のヨガ。

 

せっかく健康になろうと思っていても、

腰が痛くなったり骨折したり変形したら何の意味もありません。

もしかしたら紹介したヨガのポーズは危険かもしれませんよ・・・。

 

お気を付けくださいませ。

 

引用元

全文ダウンロードできます。

Lee, Melody, Elizabeth A. Huntoon, and Mehrsheed Sinaki. “Soft tissue and bony injuries attributed to the practice of yoga: a biomechanical analysis and implications for management.” Mayo Clinic Proceedings. Vol. 94. No. 3. Elsevier, 2019.

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