子どものその反応は本当に喜んでいるのか

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子どもの反応は何でもカワイイ。

最近、赤ちゃんが生まれた友達。

その友達は赤ちゃんのある反応を楽しんでいました。

 

赤ちゃんの背中をさすると、

赤ちゃんの身体がくねっと曲がるのです。

 

 

「ほら!ここさすったら、曲がる!」

「ほんとだ!えー!すごい!!」

 

 

それはガラント反射(ギャラント反射)というものです。

赤ちゃんから3歳くらいまでは原始反射といって、大人にはない反応が出ることがあります。

赤ちゃんが生きていくためや成長するために必要なのですが、

成長と共に不要になったり邪魔になったりするので消えていきます。

 

例えば、

生後まもない赤ちゃんは、右に首が向くと手足が右に伸びる反射が起こります。

緊張性頚反射というものです。

 

では、仰向けに寝転んだまま、右に首を向けて右手足を伸ばしてください。

 

そのまま右に寝返ってください。

 

 

はい、ゴロリ・・・・

 

 

できるかボケ!

 

 

 

そうです。

緊張性頚反射があると寝返りができません。

赤ちゃんが寝がえりをする5-6か月ころには、この反射はなくなります。



私たち夫婦は二人とも専門家なので、反射が出ることは知っていました。

だから、ブリちゃんが小さい頃は反射を出して遊んで確認していました。

 

3歳になったブリちゃんはほとんど原始反射はでません。

 

大人でも出る反射、例えば熱いものを触った時に手を引っ込める反射などは、

原始反射とは言いません。

 

 

さて、ガラント反射は生後3か月程度で消える原始反射です。

ブリちゃんも私たちによってガラント反射を確認されていましたが、

順調に反射は出なくなりました。

 

この記事の初めに紹介した友達。

ガラント反射に気づいたことに私は驚きました。

だって3か月ころに消えるので、気づかない人も多いのです。

親が子どもを観察する本能と言うか能力ってすごいなと思います。

 

 

ブリちゃんが5-6か月のころ、

「高い高い」をとても喜んでいました。

このころの高い高いは急激にやると「揺さぶられっこ症候群」になることもあり危険です。

もちろん控えめにやっていました。

 

しかし、高い高いをすると手足を大きく動かして大喜びするのです。

 

 

きゃっ!きゃっっ!!

 

 

子どもが喜ぶと、親も大喜び。

 

ということで高い高いをやっていたのですが・・・

 

 

もりガール(妻)が高い高いをしている時のブリちゃんの様子を見て

ある時気がつきました。

 

高い高い!で表情はとても喜んでいるのは確かです。

 

 

しかし、手足の動きがあまりにもワンパターンな気がしたんです。

 

 

そうです。

 

手足をバタバタ大喜びさせていたように見えたのは、

反射だったのです(きっと)。

 

 

緊張性迷路反射。

 

 

 

首が曲がった時に手足も曲がる反射で、

生後4-5か月ごろに消えます。

 

ブリちゃんは比較的発達が遅いので、

6か月でも緊張性迷路反射が残っていたのでしょう。

 

 

「これ、緊張性迷路反射とちゃう?」(私)

 

 

「ああ・・そうかもね」(もりガール)

 

 

と、普通の夫婦間ではまず出てこないような気持ち悪い会話

 

その後、しばらくして手足の動きはワンパターンではなくなりました。

緊張性迷路反射が消えました。

 

 

3歳になった今。

ブリちゃんの高い高いをやると、ブリちゃんは大喜び。

しかし私たちの笑顔は一瞬だけ。

私たちからは汗と腰痛しか出ません。

 

 

この前、ショッピングモールで子どもの乗ったベビーカーを押している夫婦とすれ違いました。



子どもはおそらく1歳前後。

 

お父さんの方がベビーカーを押しながら、

急にベビーカーの前輪を挙げていました。

 

 

すると子どもは両手をバンザイ!!

大喜び!!!

 

・・・しているように見えたのです。

 

しかし、私たちには子どもが笑っているようには見えませんでした。

 

 

後ろから子どもを見ている夫婦は、子どもがバンザイをしているから

喜んでいるように見えたのでしょう。

 

 

何回もやって、大喜びしてそうな子どもを見て

大喜びしているのは両親でした。

 

 

これもおそらく緊張性迷路反射だと思います。

 

緊張性迷路反射は、

首が曲がる時に手足が曲がる反応と、

首が伸びる(反る)時に手足が伸びる反応

の2種類があります。

 

首が曲がる時の反応は4-5か月で消えますが、

首が伸びるときの反応は2-3歳まで残ります。

 

 

1歳前後のその子。

 

ベビーカーの前輪が上がって首が反り、

緊張性迷路反射が起こってバンザイをしていたのだと思います。

 

 

表情は笑っていなかったので、本人にとってはビックリしているだけでしょう。

1歳前後なのでまだ言葉で言えないかもしれません。

それに首が反るのはあんまり良くないと思います。

 

 

「それは緊張性迷路反射ですよ」

 

 

と教えてあげたくなりましたが、

気持ち悪いと思われそう・・・・。

ただでさえ変な人って思われてそうなのに、

何故か他人によく覚えられるのに、

急に声かけて、意味の分からんこと言われたらきっと逃げられる・・。

いや警察呼ばれるかもしれん。

そしたら警察に緊張性迷路反射を1から説明せなあかん。それはめんどくさいなぁ。

と思っているうちにすれ違って、どこかへ行きました。

 

 

しゃべれない時期の子どもの反応には気をつけましょう。

 



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