私は学生時代あんまり部活に精を出してこなかった。
しかし今私はとても健康(と思っている)です。
睡眠不足ですが体調はすこぶるよろしい。
高校や大学まで部活(運動部)をがんばっていた人が、社会人になって急に衰えを感じている。
30歳代になってそんな話をよく聞くようになりました。
実際、運動をがんばっていた人の方が案外衰えるのが速いのでは・・と思っています。
この記事で紹介する研究は若年者ではなく51-71歳の中年アスリート(男女)が対象です。
ワシントンのランニングクラブに所属しており、
過去15年間は持久力トレーニングを続けてきた人たちです。
そんな人たちに、10日間運動をやめてもらいました。
日常的に行っている強い運動を控えてもらったのです。
すると・・・
脳の血流が大幅に減少したと。
わわわわわ・・。
しかも海馬や大脳皮質など8か所測定して全部・・。
運動はとにかく続けなあかん。
こわいこわい・・。
もちろん、アスリートなので元から血流量が多いかもしれません。
10日以降は測定していないので、すぐ回復するのかもしれません。
しかし、運動を続けている人でもすぐに脳の血流に影響が出るのは衝撃的な結果。
海馬にも強い影響がでたとのことで、認知症の進行にも関わるだろうと。
この研究からは運動のし過ぎが良くないかどうかはわかりません。
強すぎる運動はよくないという研究は多々あるので、
そのような研究の一部に発展できるかもしれません。
ずっと強い運動を続けることなんてできないので、
自分が続けられる運動をせなあかんってことかな。
論文の引用はこちら
全文pdfダウンロードできます。
ALFINI, Alfonso J., et al. Hippocampal and cerebral blood flow after exercise cessation in master athletes. Frontiers in Aging Neuroscience, 2016, 8.