ヘルシンキ空港での質問ー学会旅行での注意点ー

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問題です。

 

日本から一番近いヨーロッパの主要都市は次のうちどれでしょう?

 

① イスタンブール(トルコ)

② ヘルシンキ(フィンランド)

③ アテネ(ギリシア)

 

 

ぶっぶーーー!!!

 

イスタンブールではありません。

 

正解は②ヘルシンキです。

 

一般的なメルカトル図法の地図ではイスタンブールやアテネが近く感じますが、正距離方位図法の地図を見てください。

 

ヘルシンキが一番近いのです。

 

 

「日本から一番近いヨーロッパ」をうたい文句に、

フィンランド航空がJALなどとの共同運航便で日本とヘルシンキを繋ぐ便をたくさん運航しています。

 

成田、関西に加えて、名古屋にも!!!

いやぁこんな田舎にすみません。

 

ヘルシンキ経由と言うのは、ストックホルムやプラハやブタペストなど日本との直行便がないけど魅力的な北欧や中欧に行く時にとても便利だと思います。

 

プラハに行った時に、早速フィンランド航空を使わせて頂きました。

JALとのコードシェアなのでJALマイルもたまるし最高ですね!

 

一番近いヨーロッパと言っても名古屋から9時間かかります。

食事を食べたり映画を見たり寝たりご飯を食べたり・・・。

ご飯が2回??

はい、2回出てきます。

 

そんなこんなであっという間に眼下は針葉樹林の森。

北ヨーロッパにつきました。

 

さて、ヘルシンキ空港はこじんまりした空港ですが、

それはそれは使いやすい空港でした。

逆に言えばトランジットが3時間以上あったら時間を持て余しますが。

 

ヨーロッパに行く時は、最終目的地ではなくて、最初に着いたヨーロッパの空港で入国審査を受けます。

空港は、シェンゲン協定外エリアシェンゲン協定エリアに分かれています。

ヘルシンキ空港も到着後、まずシェンゲン協定エリアに通されます。

そこにはお土産屋さんやファストフードなどのお店がいくつか。

 

フィンランドらしく、マリメッコの専門店やムーミンカフェなどもあります。

 

そして空港の奥に進むと、入国審査があるのです。

ここを通れば晴れてシェンゲン協定エリアに入場、つまりヨーロッパに入国できるという事です。

 

さあ!ヨーロッパに行くぞー!!!

 

 

おっとっと!

 

 

入国審査の入り口が二つあります。

 

ひとつは通常通りの入国審査官がいて質問に答えるタイプのやつ。

もう一つは自動ゲートです。

 

なんと・・!!

 

自動ゲートは、EUのパスポートの他、日本のパスポートの人も使えると書いてあります。

 

英語を話したくない日本からの観光客を取り込むのには最強の策ですね。

そして日本のパスポートの信頼度の高さも最強。

 

しかし・・・

 

相次いで日本便が到着したヘルシンキ空港。

 

自動化ゲートの方には日本人を中心とした長蛇の列。

 

有人ゲートの方はと言うと・・・

 

何個もゲートがあり並んでるのは各1-2人。

 

 

自動化ゲートも試してみたかったけど、この列の長さは20分待ちとみました。

 

有人ゲートの方に並びました。

 

英語少しは話せるし、そんなに質問もされへんやろ。

なにせ日本パスポートやから。

 

入国審査の質問、学会旅行編

 

思った通りすぐに私の番が回ってきました。

早くゲートを通過して、ショップや免税店を見て回りたい。

 

パスポートを渡します。

 

イケメンだが無愛想な入国審査官。

 

パスポートをパラパラとめくり・・・

 

 

はい!ドン!!!ってハンコを押して返して!!!

 

 

返してよー

 

 

「Where is your 〇△#%$ ?」

 

は???

なになに??

 

「Where is your final destination ? (目的地はどこ?)」

 

意外にも本格的な質問が始まったのです。

とりあえず答えます。

「Prague(プラハ)」

 

イケメン審査官「What?(なんやて?)」

 

プラハは英語でプラーグというのですが、発音が難しく伝わらない。

 

「Prague. Czech Republic(チェコ共和国のプラハ)」 

「チェコ」の発音も難しいのだが、レパブリックが通じたようで。

 

イケメン「Prague. OK.」

 

 

よし、パスポート返して!!

 

 

 

イケメン「How long are you stay there?(どれくらいプラハにいるの?)」

 

また質問してくる。

 

「4days」

 

イケメン「Only 4 days ?」

 

「Yes. I will go back 7 June(6月7日には帰るよ)」

悪かったな、日本人忙しいんやわ。

 

さあ、そろそろパスポート返して!!!

 

イケメン「Would you show me the return boarding pass? (帰りの搭乗券を見せて)」

いや、あっちの自動ゲートの日本人には聞かんでいいんかい!

 

帰りの搭乗券? 何で見せなあかんねん。

 

いや、いつもは見せますよ。よく言われるから。

 

でも、自動化ゲートに呑気にならんでる日本人たちの帰りのチケットは見なくていいのか?

あっちはパスポートの顔写真かざして機械で写真撮られて終わりやろ?

 

しかし、言われたので見せますよ。

 

「This is the return e-ticket(これが帰りのeチケットよ)」

 

はい、満足ですか?

返して、ハンコ押して返して。

 

イケメン「What purpose is your stay ?(来た目的は?)」

 

また来たよ。

よく聞かれることなのでいいのですが、どうしてもあっちの並んでる日本人にも聞けよと思ってしまう。

 

しかし、ここで注意です。

学会に来たのが目的です。

だから正確には「I have a meeting」と答えるべきです。

 

しかし、

「I have a meeting」「I have a conference」「business」などと答えると、その後「何の会議か」「どこであるのか」「何を話し合うのか」「何のビジネスか」と延々と話が続きます。

基本的に入国する人には、お金を落として行ってほしいのですが、

「business」などと答えるとお金儲けに来たのかこの日本人と思われ質問が続くのです。

実際にお金儲けに行ったのであればそれを正確に答えるべきですが、

学会発表は仕事ではあるけど(営利目的の)ビジネスとは言えない。

だから、答えも曖昧になりがちで質問が長くなってしまいます。

 

学会発表で行ったときはこのように答えましょう。

「Sightseeing (観光だよ)」と。

 

学会終わってから観光行くでしょ? ウソではありません。

 

この時も、

「sightseeing」と答えると、「OK」と返ってきました。

 

よし、これで聞きたいことは終わりやろ?さあハンコを・・・

 

 

イケメン「Do you have something to declare ? (何か申告するものはある?)」

 

ないわ!タバコも酒もわざわざ持って来ぉへんわ!

 

「No 」

 

 

どん!!!!

 

 

やっとハンコを押してもらえた。

 

それにしても腑に落ちない。

20分並んでいる日本人たちは何も聞かれないのに、私はイケメンの質問攻めにあう。

 

・・・・このまま引き下がるわけにいかない。

「Do you have any shops in Shen-gen area ? (シェンゲンエリアにもショップはありますか?)」

 

入国審査官に質問がえしをしてやりました。

 

 

イケメン「Yes, There are a lot of shops(いっぱいあるよ)」

 

 

やっとパスポートも返してもらい、晴れてシェンゲンエリア(ヨーロッパ)に入場することができました。

 

なぜかイケメンとの会話を楽しむ羽目になりましたが。

 

イケメンの言う通り、ショップはたくさんありました。

 

 

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