「叫び」の前での叫び

Pocket

ノルウェーの首都オスロの旅。

その目的の一つは、実物の「叫び」を見ることです。

かの有名なムンクの叫び

”Munch(ムンク)”と名付けられたムンク専用の美術館が数年前にオープン。

実は叫びは5種類あり、そのうちの3種類がMunchに、1種類はオスロ国立美術館にあります。もう1種類はアメリカだったかな?

オスロに行って叫びの実物を見る!!

楽しみ過ぎる・・・

 

美術館の詳細はまた書きます。

オスロについた初日、早速Munch美術館に行きました。

これが美術館”Munch”
正式名称はMunchですが、ややこしいのでMunch美術館と書きます。

なんと、13階建て!!

そのほとんどのフロアがムンクに関わる展示です。
すごーい!!
一人の画家に関する展示を集めた美術館、博物館では世界最大らしい。

そうでしょうね。

 

はるばるノルウェーまで行くので、ムンクの絵をたくさん予習しました。

変な素敵な絵がいっぱいあるのね。

でもやっぱり一番楽しみな「叫び」

5種類の「叫び」のうちMunchにある3種類は、
「油絵版」「クレヨン版」「版画版」

Munch美術館では3階と4階が最もムンクの絵などが多く展示されており、叫びは4階。

「叫び」専用のブースがあります。

こんな感じ。叫びに群がる人々。

じっくり鑑賞して目に焼き付ける人、お決まりの叫びポーズで写真を撮る人。

次第に人は少なくなり、自分もじっくり鑑賞できる時間が来ます。

私たちが見たのは、クレヨンで書かれた叫び

目の前にある・・・

本物の迫力。

 

感動しました。

 

これを見れただけでも遥々オスロまで来た甲斐があった・・・。

じっくり目に焼き付け、「叫び」だけの写真をいくつかスマホに納め、叫びに別れを告げます。

「ずっと混んでるのかと思ったけど、じっくり見れたなぁ。」

こんなことを思って、他の展示も見に行きます。

 

そして、その日の夜。

ホテルでMunch美術館良かったなぁと思いながら復習していると、

パンフレットに小さな記述を見つけました。

 

「「叫び」は30分ごとに展示されるものが入れ替わります。」

 

 

は???

 

 

なんと!

ということは、1時間半で3つの版が全部見れたんやん・・・

そうか、だから始めは混んでいたけど、すぐに見られるようになったんや。

もっと早く気づいていれば・・・。

いや、もっとわかりやすく説明しておいてよ・・・。

 

・・・ここまで来たら見たいなぁ。。
うーーん、、悔やまれる。。

 

オスロの観光には「オスロパス」というものがあり、私たちもそれを買っていました。

ほとんどの観光施設や市内の交通機関が定額で利用できるのです。

オスロパス!!

 

もう一回行けるやん!!

オスロパスの後押しもあり、「(滞在中に)もう一回Munch美術館に行こう!

となりました。

 

ということで、オスロ滞在最終日に再びMunch美術館へ。

その日の閉館時間は21時。

美術館に入場したのは18時半すぎ。

 

一度美術館は制覇しているので、入場してから「叫び」に直行します。

おお~~!!!

版画バージョン!!

小さめやけど、素敵。

毒々しい色がない分、真ん中の人にフォーカスが当たり、表情が強調される。

やっぱ見て良かったわぁ~。

 

ふと横を見たら、ちゃんと書いてありました。

30分ごとに変わるのだと。

 

せっかくなので、もう一度見たい絵とかを見つつ、次のバージョンが出てくる時間を待ちます。

19時。

Let’s Go !!

 

 

クレヨン版!

初日に来た時に見たやつ!!

もう一度見られて、ほんま最高。

やっぱり何回見ても良いわ。

クレヨンの発色が、切なさを強調している。

 

さあ、あと一つ。私が一番見たかった油絵バージョン

楽しみやなぁ。

19時半までまた別の展示を見に行きます。

 

19時半。

いよいよ、油絵とのご対面。

ワクワク♡

 

さて、まいりましょう・・・

 

 

 

 

 

 

 

おぉ~!!・・・・おっ??

 

おぉ~~????

 

 

何でやねん。

 

 

どういうこと??

待って待って待って待って。

版画クレヨン版画?

 

油絵は?
どういう順番??

 

油絵さん、メンテナンスか何かですか。

近くで警備をしていた職員の方に聞いてみました。

 

すると、

 

「Sorry, I don’t know」

 

なんでやねん。何で知らんねん。

職員さんは続けます。

 

「”Scream” open at random」(「叫び」はランダムに出てくるよ)

なんでやねん。

ランダムってなんやねん。ランダムにする意味どこにあんねん。

 

 

なんでやねーん!って叫びたくなる衝動を抑え(心の中では3回Scream)、

「教えてくれてありがとうございます」

とお礼を言いつつ、、どうしよう・・・

次に叫びが開くのは20時。

叫びは、3つの絵があるうちの1つの窓が開いており、残り2つは閉じている仕様になっています。

30分ごとに開いていた1つの窓が閉じ、新たに1つの窓が開く。

ということは、20時に油絵版が見られる確率は2分の1じゃなくて3分の1

そして閉店時間を考えると入れ替えはあと2回。

 

こうなったら何が何でも油絵版を見たい!!

 

 

・・・そうか!そうだったのか!!

これがRandomにしている理由か!!いつのまにか叫びの虜になっている。

 

ということで、10階まで上がって、遅めの夕日を見て時間になるのを待とう。

あぁ・・オスロの夕日。叫びたい。

I wanna scream.

 

 

20時。

 

おそらくこの旅で最も緊張した。

叫びのブースへ。

 

さぁ、来い。油絵

 

確率は3分の1

 

 

 

どや・・・!!

 

 

 

 

 

パンパカパーン!!!

 

油絵!!

 

「やったー!!」

 

叫んでしまった。

美術館で。ごめんなさい。

 

それにしても感動。

やっぱり油絵、良いわぁ。

叫びの不気味な世界観が際立つ。

 

感無量でございます。

よかった。これで後悔なくオスロを後にできる。

こちらは売店に売っている叫びクッキー。

これまた叫びたくなるお値段。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA