ぎっくり腰になりました。経過と対策

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ぎっくり腰。

英語圏では魔女の一撃と言われる急性の腰痛。

 

この前、やってしまいました。

どのような状況で腰を痛めたのか。

臨床現場での仕事中のことなので詳細は書けませんが、

とにかく自分の許容量を超えた負荷が自分の腰にかかったということです。

 

さて、ぎっくり腰になったことがある人はわかると思いますが、

なったその瞬間から数時間は痛すぎて全く動けず、この世の終わりかと思う時間が続きます。

 

そして、「この腰痛はいつまで続くのだろうか・・・」

と思い悩むのです。

そしてそして、普段なら「宝くじが当たったらなぁ」「空からお金が降ってきたらなぁ」なんていう贅沢な欲求が頭の中を占めているのですが、

腰痛があるときは、

「腰痛さえ治ってくれれば・・・・」

と要求のレベルが大幅にダウン。

 

それほどまでに辛いぎっくり腰。

 

実は本格的なぎっくり腰は2回目なので、今後のためにもぎっくり腰になってしまってから回復までの経過を記録しておこうと思います。

 

ぎっくり腰になった人。状況は人それぞれだと思いますが、参考にしてください。。

 

まず、腰を痛めたのが今から約2週間前。

そして、2週間たった今の状態は・・・ぎっくり腰前にほぼ回復しました。

しかし・・・後遺症が残っています(この記事の最後の方で書きます)。

現在は日常生活はほとんど問題ありません。

目次

ぎっくり当日

ぎっくり腰になったその日。

忘れもしません。15時半ごろ

その瞬間は・・・「あっ!!あかん!!!!いってもた!!!!」

となり・・・

その直後に頭の中を占めるのは、「ハイ終わり・・・・」という絶望感。

 

その日は残業を命じられていたため、勤務時間は19時まで。

 

地獄でした。

 

どうしても外せない仕事であり、早退するわけにもいかず。

 

早退して良いよとも言ってもらえず。

 

全く効率の悪い動作で、効率の悪い仕事をつづけました。

(私が管理者なら絶対こんなやつ帰らすわ)などと思いながら。

 

そして、その日は5m歩くのに10秒くらいかかりながら動き、

車の振動に耐えながら運転して帰宅しました。

 

帰宅してからも地獄。

 

ちょっと腰をひねる、ちょっと腰を曲げる、少しでも腰に力が加わる

全ての動作で激痛が走ります。

 

何度家の中で叫んだことか。

 

その度に家族から、「そんな大げさな」みたいな顔をされるのですが、

我慢しても叫んでしまう、それくらい痛いのです。

 

お風呂もトイレもものすごく時間がかかります。

下に落ちたものを拾うこともできません。

立ったままズボンをはくこともできません。

 

健康にこんなに感謝することはありませんでした。

何も考えずに日常のことができるなんて何て素敵なことなのでしょう。

 

例えば、床に座っているところから立ち上がるのも腰が痛くてできないのです。

 

股を少し広げて、膝に手をつき、次に太ももに手をつき、だんだん起き上がるのです。

大層な立ち上がり方です。

 

 

そして、寝るときも地獄でした。

大好きなフカフカのベッド。

今日もお疲れさまでした~♡

 

 

ぎゃーーーーー!!!!!!

 

 

フカフカベッドは腰が少し沈むのです。

そこがめちゃくちゃ痛い。

とても仰向けで寝られないので、横向きになりました。

しかし・・・仰向けから横向けになるのもまた1分くらいかかる・・・。

 

ぎっくり腰になったことがある人はわかると思いますが、本当に大げさではありません。

 

そして「明日には少しは良くなるかな・・・」という淡い期待を込めて、眠りにつくのです。

 

ぎっくり1日後

次の朝。

 

さて、仕事です。起きましょう。

ん??ちょっとマシになったのかな・・??

よし、ベッドから・・・・・

 

 

ギャーーーーー!!!!

 

 

全く良くなっていませんでした。

 

これで本当に仕事に行けるのか?

と思いますが、その日も次の日も休むわけにいかないスケジュール。

 

私は、週4回大学で勤務し、週1回を医療現場で勤務しています。

 

腰を痛めたのは現場の方ですが、痛めた次の日とその次の日は大学で授業があったのでどうしても休むわけにいきません。

 

そして、大学までは自転車と電車と徒歩で通勤が2時間弱かかるのです。

 

詰んだ・・・。

 

自転車は無理です。

仕方ないので車で出勤することにしました。

 

そして、その車がまたキツイ。

 

まず乗り降りに時間がかかる。

 

乗ってから腰の痛くないベストポジションを探すのに時間がかかる。

そして、運転中の振動は腰に細かくジャブを打ってくる。

 

自転車よりはマシかと思いましたが、相当きつかった。

 

そして死にそうな思いで授業を2コマ行いました。

 

授業は立っていることが多いので何とか乗り越えられました。

そうです。ぎっくり腰の後は椅子に座っているよりも立っている方が楽なのです。

180分の授業よりも、60分の会議の方がきつかったです。

・・・腰が痛くなくても会議の方がきついけど。。

 

コルセットは着けるべきか

そして、授業はコルセットを巻いて行いました。

コルセットは以前ぎっくり腰を起こした時に整形外科で貰ったものです。

コルセットについては考え方がいろいろありますが、医師に必要と言われていないコルセットを必要以上につけ続けることは良くありません。(もちろん医師の指示に従ってください)

私は今回の腰痛では病院に受診していないので、自己判断です。

 

コルセットは腹圧を高めて腰椎への負担を減らす役割があります。

しかし、人間には腹圧を高める筋肉が備わっています。

腹横筋です。

コルセットをつけ続けると、腹横筋が弱くなり腰痛が起こりやすい状態を作り出してしまいます。

しかし、しかしですよ、

今回のような急性の腰痛の時は・・・

コルセットがないととても授業なんてできませんでした。

ある程度腰の外からきつく締め付けないと、痛いし腰が外れそうやし、

何も動けない状態です。

そのため、ぎっくり腰翌日と翌々日までは仕事中はコルセットをつけていました。

 

さて、まったく腰痛も良くなる気配がないまま、魔女の一撃後24時間以上が経過しました。

むしろ悪化してないか??

 

そもそも、急性腰痛発症後24時間程度は安静にした方が良いというのが多くの医師の意見です。

私は休めない仕事だったので、休みませんでしたが、

もし休めるのであれば絶対に休むべきです。

おそらく翌日に休むか休まないかで、どれだけ腰痛が長引くかが違うのではないでしょうか。

そもそも仕事に行っても満足に動けないですし。

 

しかし、私は休めなかったので翌々日も仕事に行きました。

 

ぎっくり2日後

翌々日(ぎっくり2日後)になると、だんだん動ける範囲も増えてきました。

トイレ後にズボンとパンツを上げる動作や、車の乗り降りの動作は少し早くなりました。

それまでは痛くてあまり食欲もなかったのですが、金曜日の仕事後は長かった1週間が終わった解放感でたくさん食べれました。

お腹がいっぱいで苦しくなり、コルセットを外したほどです。

 

しかし、顔を洗う時に腰を曲げれなかったり、立ったまま靴下を履けなかったり

まだまだ本調子ではありませんでした。

 

ぎっくり3日後・4日後

ぎっくり3日後になると、子どもの保育園の送り迎えもできるようになりました。

しかし、子どもを抱っこするのは無理でした・・。

ごめんね・・・・。

 

ちなみに子どもは3歳、16㎏程度です。

 

この日は土曜日で午後から子どもとショッピングモールのキッズコーナーに遊びに行ったのですが、

その時に動きは遅いですがだんだんと動けるようになってきたのに気づきました。

 

低い椅子から膝に手をつかずに立ち上がることが出来たり、

クレーンゲームをやるためにしゃがむことが出来たり。

 

腰痛はストレスにより悪化すると言われています。

ぎっくり1日後、2日後との違いは、時間の経過もあるかもしれませんが、

仕事のストレスから一時的に解放されたため腰痛も軽くなったのかもしれません。

そして、この日はベッドに寝転ぶときに・・・・

痛くなかったのです。

 

あぁ・・・安眠。幸せ。

 

そして、次の日曜日もだんだん良くなり、

ほんの少しですが、子どもを抱っこできるようになりました。

幸せでした。

 

ぎっくり1週間後

しかし・・・試練はまだ続きます。

ぎっくり5日後の月曜日から、大型連休前に入り仕事は怒涛の駆け込みでした。

月曜日から自転車通勤も復活しました。

自転車はそれほど問題なく乗ることができました。

 

仕事は、車での外出も多く、ストレスのたまる仕事も多く、授業もあり、授業の準備もありで仕事中も帰宅後も腰に良いことは全くできませんでした。

 

自分でできる「腰に良いこと」とは、

できるだけ座っている時間を減らす、

できるだけストレスを減らす、

できるだけ早く寝る

だと思います。

しかし、1週間の間そのどれもできませんでした。

 

だんだんと腰痛自体は良くなるものの、

油断すると激痛に襲われる毎日でした。

そして車の運転など、長い時間同じ姿勢を続けていると、腰が動かなくなり、

40歳くらい年を取った姿勢で歩かなければいけなくなります。

 

辛い・・・。

そして悲しい。

 

それもぎっくり1週間後を過ぎ、10日経った頃、だいぶ落ち着いてきました。

ぎっくり1週間後くらいから、やっと顔を洗う時に身体をかがめることができ、やっと立ったまま靴下を履けるようになりました。

そして洗濯物の思いカゴを2階に運んで干したり、

子どもを抱っこしたりできるようになりました。

ぎっくり腰の予防のために

ぎっくり腰から2週間たった今、

決して完治とは言えませんが、日常生活は全く問題なく行えるようになりました。

子どもを抱っこしたまま階段を昇ったり降りたりできるようになりました。

もちろん後遺症として、

長い時間同じ姿勢(特に座った姿勢)でいると痛くなりますし、

寝たまま膝を伸ばして脚を上げると、足が痺れるような感覚があったりします。

 

しかし、大型連休前に何とか治すことができて本当に良かったです。

突然やってくる腰痛。

これからはシッカリ予防できるように、運動を行い悪い姿勢を直さなければいけません。

自前のコルセットである腹横筋を鍛えるために次のようなことをしようと思います。次のどれも腹横筋を鍛えることができます。しかし、腹横筋を鍛えているイメージも大切です。

・座っている時に常にお腹の中の方に力を入れ、背筋を伸ばして座る。

・座って仕事をする時はバランスボールに座る

・オシッコを我慢する筋肉を引き締める

・プランクや四つ這いで手足を上げる運動などを行う

・電車などで脚を開かない。

 

腰痛が起こった直後は気をつけようと思うのですが、

腰痛は忘れたころにやってくる

恐ろしや恐ろしや・・・。

ぎっくり腰の経過まとめ

最後に、ぎっくり腰後の経過日数とできること、できないことをまとめます。

私は今回病院に行きませんでしたが、できる限り翌日の仕事は休んで病院に行くようにしましょう。

では経過のまとめです。

当日・・何もできない。休むべし

1日後・・何もできない。休むべし。座っているより立っている方が楽。

2日後・・歩く速さが少し早くなるが、ぎっくり前よりも遅い

3日後・・低いところから立てるようになる。寝返りが打てるようになる。

4日後・・しゃがめるようになる。歩く速さがだいぶ速くなる。

5日後・・自転車に乗れるようになる。

6日後・・立ったまま靴下を履けるようになる。

7日後・・前かがみの動作ができるようになる(洗顔など)

10日後・・15㎏程度の子どもを抱っこできるようになる

2週間後・・ほぼ元通りの生活。しかし後遺症あり。

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