国際学会でのコミュニケーション

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国際学会に参加しましょう!

と思ったけど、どうやってコミュニケーションをとればいいの?

国際学会参加の経験を通して、簡単な英語フレーズと共にコミュニケーションの取り方をまとめました。

 

 

国際学会の言語は英語です。

現在の学会の場では、翻訳アプリを使って討論をしている人はいません。

基本的には自分が話せる必要があります。

 

といっても難しいです・・・。

私も話すことはできても聞き取りが難しいので、何回も聞き直します。

 

ただ、アジア人のほとんどが「非英語圏」なので、

頼めばゆっくり話してくれます。

 

「Would you say that more slowly again ? 」(もう一度ゆっくり話していただけますか?)

とお願いします。

 

自分のポスターの前に人が立ち止まったら、

「Hi! May I introduce my study ?」(私の研究を紹介してもいい?)

と話しかけます。

私は15秒程度立ち止まったら話しかけています。

話しかけ方の注意ですが、

「Do you have anything question?」(何か質問ある?)

では人が去っていきます。

これは日本の学会との違いです。

海外では自分から売り込まないと何も得られません。本当に。

「紹介してもいい?」というと、ほとんど「OK! Please!」と言われます。

そして何か質問してくれます。

それが発表者と聴衆のコミュニケーションです。

 

もちろん、自分が他人のポスターに興味があって、

ポスターを読んだ場合は必ず質問します。

「May I ask a question?」(質問してもいい?)

と言って質問します。

そうするとたくさん話してくれます。聞いてもないこともたくさん。

初めて国際学会に行ったときは、「こんなにアピールして良いんや!」と新鮮に思いました。

今は私も負けじとアピールしてます。

 

質問内容ですが、目的や結果、成果に関する質問をすると、たくさんの情報を得られます。

方法、特に統計に関する批判的質問は嫌われます。

この辺は日本も同じ。

ただ、気になった場合は聞いていいと思います。

研究の信頼性に関わる部分なので。

 

そして、ウマがあったら名刺交換。

外国人も名刺(name card)を持っていることが多いです。

自己紹介をする時は、まず「名前」です。

日本のように「〇〇大学の○○です」のような所属ありきの自己紹介はしません。

所属は聞かれたら言う程度で良いです。

日本で知られている大学は「Tokyo University」と「Kyoto University」くらいです。

地名も東京・大阪・京都以外はほとんど知りません。

特にヨーロッパ人は。

 

私たちもヘルシンキとかコペンハーゲンは聞いたことあっても、

エスポ―とかオーフスとか言われても「Oh! Good!」って言うしかありません。

 

名古屋、福岡、広島、札幌・・・ほとんどが「Oh! Good!」で返ってきます。

なにがGoodやねん。

 

所属よりも専門分野や研究分野を紹介することが多いです。

その方がお互いに話すことも多くなります。

短い時間での会話なので研究の話をするのが良いと思います。

世間話的な「日本のどこから来たの?」的な話になって、

「I came from Nagoya」と言って、延々と名古屋がどこにあるかの説明をしたことがあります。

「Between Tokyo and Osaka」なんて学会で話すことではありません。

興味があったらグーグル先生に聞くだろうし、おそらく会話が終わった後にはNagoyaという響き自体忘れています。

よっぽど日本通でなければ日本のどこから来たかなんてどうでもいいです。

それか「どこからきたの?」のような個人的な話に持っていかれる場合は、

自分の研究内容に興味がないと思っていいと思います。

 

ちなみに私は外国では「日本のどこから来たの?」と聞かれたら、「Osaka」と答えています。

地理の説明をするのがめんどくさいので。

生まれが大阪なのでウソではありません。

大阪はたいていの人は知っています。(中国で言う上海か北京やもんね)

 

ということで、国際学会では自分の研究分野を紹介する短文を用意しておくと良いです。

My study field are physical activity, autonomic nerve and prevention of cardiovascular diseases.」という具合です。

大学生や大学院生なら「I major in・・・」(・・・を専攻してます)で良いと思います。

大学院は「graduate school」、博士前期課程は「master course」、博士後期課程は「doctor course」です。

 

そういえば外国では学位は重視されます。

Are you PhD?」(あなたは博士ですか?)はたまに聞かれます。

私はPhDのオーラがないんでしょうね。

「PhDやで」というと、次は専門分野は何?というように会話は続きます。

 

あとはアジア人に多いですが、Facebookで繋がろうとする研究者も多いです。

私はFacebookは飽きたのでほとんど使っていないですが、

辞めない理由は、研究者のつながりが出来る可能性があるからです。

 

いくら留学しても、英会話を習っても、

ネイティブスピーカーや帰国子女でない限り英会話は困難がつきまといます。

私も地元の友達と高速関西弁で話していたら、関西地方以外の人に「全く聞き取れない」と言われたことあります。

同じことでしょうね。

自分がネイティブではないということは決して恥ずかしいことではないです。

多少英語が伝わりにくくても、聞き取りにくくても仕方ないです。

伝わりにくい場合は簡単な単語を使うべきです。

簡単にするには「自分(I,We)」を主語にするといいと思います。

This study achievement is that ・・・」(この研究の成果は・・・)と言うよりも、

We revealed ・・・」(私たちは・・・を明らかにした)と言った方がわかりやすいですね。

聞き取りにくい場合は、「ゆっくり言って」のフレーズです。

 

国際学会は英語圏の人ばかりではありません。

実際に非英語圏の人の英語はゆっくりで聞きやすいことが多いです。

私の印象では、

アフリカ人→イスラム圏→南アジア・東南アジア人→ヨーロッパ非英語圏→アメリカ・イギリス人の順で英語がわかりやすいです。

アメリカ人・イギリス人は早すぎて聞き取れないことも多いです。

アフリカ人はとても聞き取りやすいです。

 

ただ、常に英語の勉強は続けています。

 

英語に怖気づかずに国際学会に参加すると、

本当にたくさん得ることがあります。

一度参加したら、ディスカッションの楽しさにハマることでしょう。

さて、世界へ飛び立ちましょう。

 

 

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