駅から早歩きで記憶力をあげる

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早いものでもう11月。どんどん年を取っちゃうわ。

年々、忘れっぽい、覚えられないって思いません???

 

 

私はたいして思いません

あっはっはー!

 

ですが、

運動と記憶に関する論文の紹介です。

 

運動が記憶に良い(認知症予防?)というのは前から言われていた話。

 

では、どれくらいの運動が良いのでしょうか??

 

できれば、かるーーい運動で効果が出たらなぁ・・・・。

 

 

 

だって運動したくないんだもん。

でも記憶力は衰えたくないもん。

 

 

では、論文の内容です。

 

 

運動をした時の脳の様子をfMRIで確認しています。

fMRI(functional MRI)と言うのは、脳内の酸素消費や血流量の高い活動している部分を、わかりやすく映し出す画像検査です。

 

MRIとの違いは、MRIは止まっている時(安静時)の画像を取るのですが、

fMRIは計算したり運動したり活動している時の脳画像を取れるのです。

 

 

素敵❤

 

 

さて、運動した時に脳のどの部分で活動が大きくなったのでしょうか??

 

 

なんと・・・!

 

 

海馬歯状回という部分で脳活動が高まっていることがわかりました。

 

海馬と言うのは、記憶(特にエピソード記憶)に関連している部分です。

歯状回とは海馬と神経で密につながっており、

そこもまた記憶に大きな影響があります。

 

 

運動が記憶の低下を抑えるということは言われているのですが、

この研究ではその理由を解剖学的に明らかにしたと言えます。

 

 

スバラシイ研究だ。

 

 

さらに・・・

 

この研究のスバラシイところは運動の内容です。

 

 

 

その運動とは・・・・

 



 

何と、10分間のとっても軽い運動で海馬の活動が強くなったというのです。

 

 

とても軽い運動。

具体的には最高酸素摂取量の30%。

 

「軽い早歩き」程度の運動です。

 

 

えっ!!

10分の軽い早歩き!!

 

 

こんなん毎日駅から職場までの徒歩でOKやん!

 

 

私は今の職場に通い続ける限り記憶は衰えません。

 

 

 

恨みつらみも全て忘れません。

 

 

 

 

この研究の対象者は若い人です。

記憶力が衰え始めた人にこの程度で良いかどうかはわかりません。

もっと運動しないといけないかもしれないですね。

 

 

ちなみに・・・

海馬とはタツノオトシゴのこと。

断面がタツノオトシゴに似ているからです。

海馬は英語ではhippocampus

タツノオトシゴは英語でsea horseです。

河馬(カバ)は英語でhippopotamus

liver horseじゃないんですね。

 

hippo-はラテン語由来らしいですね。

 

 

ということで、今回の論文の出典はPNASからです。

引用文献

Suwabe, Kazuya, et al. “Rapid stimulation of human dentate gyrus function with acute mild exercise.” Proceedings of the National Academy of Sciences 115.41 (2018): 10487-10492.

リンクはこちらから。

無料ではAbstractのみ。



 

 

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