女性脳と男性脳。
よく話題になりますね。
女性的な考えでは・・・・
男性的な視点では・・・・
女性の感性を生かして・・・・・
あの人は男性だから・・・・・・
・・・・・・・・。。
女性と男性で物事や考え方、感性などを分けるんって、
とてつもなく意味がないと思うんです。
というか、性による差別や偏見が強い日本では、
その差別や偏見を助長させていると思うのです。
飲み会とかで話す程度ならいいですけど。。
私はそもそも男女という性別二元論がきらい。
性別はオトコとオンナだけじゃないのよ。
・・今日はその話ではありませんので、おいといて。
男女で身体の構造は違う。
(もちろんインターセックスの方もいます)
果たして本当に脳の中まで違うのでしょうか??
ということで、脳の中でも行動や情動に対する影響が大きい扁桃の大きさを調べた研究があります。
調べた方法は次の通りです。
MRIなどで脳の大きさと扁桃の大きさを調べた研究46本を集めてきて、
改めて統計学的に解析しています。
このように過去に報告された論文を集めて再び解析する研究手法を
メタアナリシスといいます。
最もエビデンス(根拠)レベルの高い研究手法とされています。
その結果は・・・・
扁桃の大きさは男性のほうが大きい。
しかし、そもそも男性のほうが頭(脳)が大きいため、
扁桃だけが大きいわけではない。
結局のところ、脳全体の大きさを考えると
男性と女性で扁桃の大きさに差はありませんでした。
ということでした。
この研究だけで、「男性脳」「女性脳」の存在が否定できるわけではありません。
しかし、「行動」や「情動」が男女で異なっているのだ!!!
というのは単なる思い込みであり、
「行動」や「情動」の違いは単なる個人の違いだ
ということを裏付ける論文の一つになりますね。
ちなみに私は心理テストでは、85%女性脳でした。
どっぷり心理テストやっとるやないか!!
ということで、今日論文の出どころはこちら
MARWHA, Dhruv; HALARI, Meha; ELIOT, Lise. Meta-analysis reveals a lack of sexual dimorphism in human amygdala volume. NeuroImage, 2016.
心理テストはこちら